人間の行う好意を見れば、いかに完璧をめざそうとも、何らかの不都合を必ず伴うものである。なぜなら、長所と短所は常にセットだからである。
次の二つは絶対に行ってはならない
(1) 忍耐と寛容を持ってすれば、人間の敵意といえども氷解させうると考えること
(2) 報酬や援助を与えれば、敵対関係が好転すると考えること
謙譲の美徳を持ってすれば、相手の尊大さに勝てると信ずるのは誤りである
亡命中の人間の言うことを信ずるのは、多大な危険を伴う
人間というものは、危害が加えられそうな相手から親切にされたりすると、そうでない人からの場合よりずっと恩義に感じるものである。
中ぐらい、ほどほどの勝利で満足するものは、常に勝者で在り続ける。
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